シワシワネーム – 語感と意味のせめぎ合いの結果、キラキラネームの対義語になり損ねた惜しいネーミング

 

絶妙な語感が判断を狂わせる

シワシワネーム

先日、ネットでこんなニュースを見ました。

キラキラネーム終焉へ? 「古風な名前に回帰」説を調べてみた

記事の主題としては、ここ数年世間を騒がせ続けている、子どもに難読漢字やありえない読みの奇抜な名前を付ける「キラキラネーム」ムーブメントの揺り戻しとして、古風な名前が増えてきているのではないか? というもの。

子供の名づけランキングを元に検証したこの記事自体、とても興味深かったのですが、UKP的に一番気になったのが、記事中のこんなセンテンス。

コラムが紹介した「シワシワネーム」の表現をめぐって論争に

同コラムは、「昔はよく見かけた名前が『シワシワネーム』と呼ばれて、再び注目されているらしい」と、古風な名前がネット上で「シワシワネーム」と表現されていることを紹介し、ネット上では多くの反発も招いた。

古風な「シワシワネーム」がキラキラの次に流行る? ネーミングをめぐって大激論に〔2015年4月19日 THE HUFFINGTON POST〕

「喧嘩売ってんのかこのライターは」

コラムを取り上げ「うちの娘に『わたしの名前ってシワシワネーム?』って聞かれて何言ってんだと思ったらこんな記事が。…喧嘩売ってんのかこのライターは」といった辛辣な批判ツイートも。

〔2015年4月11日 happy sakikoさんのツイート〕

そういえばあったなぁ、シワシワネーム!

ワタクシの印象では「一瞬バッと話題になったけど結局上記のような反発が大きくなってしまい、定着することなくフェードアウトしていったコトバ」そんな認識です。

確かに落ち着いて考えてみれば、自分の子どもの名前を「シワシワ」って言われたら親は怒りますわな。

そして意味するところも微妙にズレてますし、言葉の意図も、バカにしたいのかイイねといいたいのかイマイチはっきりしません。

「キラキラネーム」というネーミングはそこのところが非常によくできていて、一見誉めているようで実ははっきりバカにしているという、非常にエスプリの効いたコトバなんですね~。

キラキラ ← → シワシワの収まりのよさ

ではなぜ一瞬でも、この「シワシワネーム」というコトバが広まったのか。

それはこの絶妙な「語感のよさ」と「収まりのよさ」。

これが原因ではないかと、UKPは考えます。

まず語感。

一度、声に出して読んでみてください。尋常じゃない語感のよさに気付くことでしょう。

そして収まりのよさです。

キラキラネームに対するカウンターとしてのシワシワというポジショニング。

ここ数年で勃興してきた新興勢力「キラキラ」軍に対して、昔ながらの既存勢力「シワシワ」軍が対峙する構図。

頭の中に、最新装備の若い兵士と年老いた鎌倉武士の戦うさまが浮かんでしまいます。

この2つの大きな「グッとくる」ポイントが、意味のズレやそう呼ばれた相手の反応を考える間もなく、反射的にこの言葉を世に広めてしまったのではないでしょうか。

このコトバにはそれぐらいの魅力があると、ワタクシ感じてしまう次第であります。

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