佐野氏問題、個人的にはコレが真相! – よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?

 

佐野エンブレム問題の3つの疑惑を解き明かすブログ記事

コピーとはあまり関係しませんが、佐野研二郎氏のエンブレム問題の重要な構成要素である「エンブレム決定案のデザインをリエージュロゴからパクッたんじゃないの疑惑」「原案をヤン・チヒョルト展ポスターからパクッたんじゃないの疑惑」「原案を修正してまで佐野氏案にこだわった理由の“圧倒的な展開力”ってなんなんだよ疑惑」に対して、個人的には「これが真相で間違いないんじゃないの」という記事を読みましたのでご紹介します。

よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似てない」と考えるデザイナーが多いのか?

それがこちら → よくわかる、なぜ「五輪とリエージュのロゴは似ていない」と考えるデザイナーが多いのか?

読みましたか?

長い記事ですが、ものすごく丁寧に説明されています。

これは読んでおくべき記事だと思います。

コレ読んで、ワタクシひっじょ~~~~~~~~~~~~に納得しました。

ていうかホントは組織委員会とかがこうやって説明すべきことだと思うんですけどね。

どうしても長くて読んどれんわ!という方は、以下にワタクシなりの要約を書きますので参考にしていただければ。

「おそらく正解」と思われるエンブレムのデザインプロセス

まず「エンブレム決定案のデザインをリエージュロゴからパクッたんじゃないの疑惑」

ワタクシは騒動の最初から、エンブレムの決定案とリエージュロゴは「ぜんぜん別モノじゃん」と思っていたので、これに関しては自分の意見を論理的に補強していただいた感があります。

要約すると

まず大前提として、デザインというのは「装飾」ではなく「設計」である。

リエージュロゴのコンセプトは「T」と「L」の合字でありステンシル穴を生かして他のものと重ねることを前提とした設計。

佐野エンブレム(決定案)のコンセプトは「モジュール(パーツ)の組み合わせ」と「オリンピックとパラリンピックの両ロゴの互換性」

このコンセプトが高く評価されたが、原案の段階では意匠面で問題があった(似たロゴがあった)ので、亀倉雄策氏のオリンピックロゴの要素を足した。

そしたらリエージュロゴと要素が似ちゃった。その上、リエージュロゴは商標登録してなかったので事前調査でも引っ掛からなかった。

というわけで、パクリではないと。

両デザインは「設計思想」がまったく異なるからパクリではない、という佐野氏の会見での発言とも合致しますね。

エンブレム決定までの流れ

上掲の画像のプロセスが、おそらく真相なのではないかと。

となれば「原案をヤン・チヒョルト展ポスターからパクッたんじゃないの疑惑」も必然的に「パクリではない」となりますね。

コンセプトは佐野氏オリジナルですから。

ではでは、ワタクシの中で最も謎だった「原案を修正してまで佐野氏案にこだわった理由の“圧倒的な展開力”ってなんなんだよ疑惑」

記事中では

「展開力」が高く評価された一方で、商標面では大きな課題がありました。それはアルファベットをモチーフにしている点です。アルファベットモチーフは、類 似性のあるロゴが大量に存在しえます。また、そもそもアルファベットそのものを商標登録するのは難しい問題があります。結果、「モジュール」というコアコンセプトを守るために、表面上の意匠調整を受け入れたと思われます。

(中略)

一般的にロゴの類似性調査を真面目に世界規模で行うと、ロゴの作成には数千万から億単位のお金がかかると言われます(今回は日本でなく、IOCが負担してくれた)。なぜ、これほどのお金がかかるかというと、商標調査だけでなく、各国の弁護士などと長期間の顧問契約をおこない意見をすり合わせる必要があるためです。これを全てのベルヌ条約などの加盟国で行います。国や文化によってはタブーとなるマークや模様も存在し、調整は非常にデリケートとなります。そんなこんなでロゴ作成は金食い虫で、アクセンチュアのロゴとか100億ぐらいかかってると言われたりします。商標チェックにパスするロゴの作成と調査は、軽々しくできるものではないわけです。

調査がここまで大変ということになると、ロゴを事後修正する現実味がわかります。次点候補であらためて調査を行うと、また億単位のお金が必要になってしまいます。結果、候補Aを微修正することで商標をパスできるならば、候補Aを修正しようという判断も十分にありえます。

と説明されています。

これは別のブログでも指摘されています。

さらに組織委は「商標調査や登録関連で約4700万円を支出」と明らかにしています。しかも、商標登録には一般的に3か月~半年ぐらいの期間を要するんですよね。

つまり、商標チェックをし類似したものが見つかった場合、他の人の案を採用すれば振出しに戻りまた4700万円がかかります。それでもまた類似するものが見つかればまた4700万円が消えます。莫大な費用と時間がかかるわけです。

つまり、現実路線で考えれば佐野氏デザイン原案を修正して利用するのが最良だと判断したのだと思います。

引用:やはり佐野研二郎は凄かった!五輪ロゴが盗用ではない明確な理由を簡潔に解説

要約すると

佐野氏のモジュールコンセプトによる展開案は魅力的だし、次点案の商標調査や登録をやり直すとめっちゃお金かかるから、佐野案の意匠を変更する方向で行きましょうや!

ということなんですね。

これもひっじょ~~~~~~~に腹に落ちました。

「圧倒的な展開力」だけ言われちゃうと納得感なかったんですが、だってお金もかかるし…というのは共感しますよ。

組織委員会の人もカッコつけずに正直に言えばよかったのにね。

それでも残る疑問と佐野氏の罪

そんなわけで、「五輪エンブレムのパクリ問題」についてはワタクシの中で「パクリではない」と結論付いたわけですが、だからといって佐野氏や組織委員会が全面的に許されるのかと言えばそうでもないとも思います。

・記者会見での数々の嘘や不十分な説明

・画像の無断使用や過去の仕事の模倣(監督責任)問題

・数々挙がっている五輪以外の仕事のパクリ疑惑

などなど。

それにしてもモジュールによるデザインってアイデア、けっこう面白いですよね。

いろんな不手際でこのアイデアがお蔵入りしてしまうのはもったいないなぁと思う次第であります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。