やれることしかやれんでねぇ~! – いいコピー的「誰も知らない名言集」

 

定食屋イメージ

言葉は一番、人を傷つける。喜ばせ、間違わせる。でも人は言葉を、会話を交わさずに生きられない。ならば、せめて名言を。

名言―それは考えられたものではなく、荒削りのまま溜息と一緒に押し出された本心の塊。

上記はリリーフランキーの名著「誰も知らない名言集」を紹介する文言です。

かの名著に倣って周囲を見渡すと、確かにワタクシ含めそこらの普通の人々が、実に味わい深い御言葉を発しています。

このコーナーではそんな、いいコピー的「誰も知らない名言集」をお届けします。

迫る締切に焦る心を楽にしてくれた、人生の大先輩の名言

その時期、ワタクシを含めた某雑誌の編集部員は一様に疲弊しておりました。

なにしろ合併号進行と呼ばれる地獄的忙しさの真っただ中。

夜に家に帰ることすら叶わなかった我々は、せめてお昼ご飯はゆっくり食べようと、会社近くの定食屋に入ったのです。

ところが時間はお昼時で、店内はサラリーマン客でごった返しておりました。

なんとか席は確保した我々でしたが、待てど暮らせど水も出てこなければ、注文も取りに来ません。

見ればスタッフが急に休みでもしたのでしょうか、ホールにはおばあちゃん店員が一人。

いわゆる、まったく“回っていない”状態だったのです。

逆切れにも三分の理? おばあちゃん店員の含蓄ある反論とは?

さて入店して5分、我々より前から待たされているらしいサラリーマンが、ついに騒ぎ出しました。

「ちょっと、お水まだー?」

「注文いい? 注文!」

状況を見れば、少しぐらい待ってあげればいいのに…とも思いますが、サラリーマンの昼休みは限られています。

彼らの怒りも致し方ないところ。

しかし、そんなサラリーマンたちの事情などお構いなしに、おばあちゃん店員はこう答えたのです。

やれることしかやれんでねぇ~!

(“回っていない”定食屋のおばあちゃん店員)

そこには、注文を待たせている申し訳なさも、急に休んだであろう同僚への苛立ちもありません。

あたしゃただただ、やれることを一所懸命やってる、文句は言わせない。

そんな迫力だけがありました。

まぁありていに言えば「逆切れ」なんですが、言われたサラリーマンたちも笑ってしまっていました。

そして迫る締切に焦っていた我々の心が、少し軽くなっていたのでした。

やれることしかやれんでねぇ~と。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。